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活動報告


= 2005年度 =
▼第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議に参加して
▼徳島県小松島市坂野小学校講演
▼ボランティア指導者研修参加報告
▼肝炎訴訟支援活動
▼2014年度 ▼2011年度                              
▼2010年度 ▼2009年度 ▼2008年度 ▼2007年度 ▼2006年度 ▽2005年度 ▼2004年度


第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議に参加して

野上容子

 今回はじめての国際会議に参加し、よい刺激を多く得ることができました。まず大きな会場、国際色豊かな参加者に驚きました。国際会議参加にあたり、何度か海外旅行を経験しているので英語は流暢に話せないまでも、何とかコミュニケーションはとれるだろうと思っていました。今回は主にPWAラウンジの担当ナースとして参加しましたが、何度も英語に躓きました。手指の炎症、頭痛がある女性の細かな訴えが分からず四苦八苦しました。看護にはコミュニケーションがとても重要です。話しをしながら、症状、重症度、緊急度を判断するはずが、コミュニケーションがとれなければ・・・。そのときは英語が流暢なボランティアさんが大活躍!私は救護室に付き添うのみでした。
私が大半を過ごしたPWAラウンジはゆっくり時が流れ、立ち寄る人が思い思いの過ごし方をしていました。忙しく慌しい5日間の会議中、参加者の憩いの空間ができていたのではないかと思います。PWAラウンジに参加したスタッフやボランティアの方からも多くのことを学びました。世の中広い!と改めて感じる毎日でした。
最後に微力ながらもスタッフの一員として参加させていただいたことに感謝いたします。

☆☆☆☆☆

「りょうちゃんず」 相談員 はやっち

 去る2005年7月1日〜5日に開催された第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議に参加したので、報告します。
この会議は2003年の開催予定から、一昨年発生したSARSの影響で延期され、2年待って開催されることになった。2年間の延期は、準備にご苦労された方々にとっては大きな影響を受けたであろうと思う一方で、個人的には、その間、国内の当事者団体と関わりを持つことができたことや、第15回国際エイズ会議(2004年7月タイ・バンコク開催)に参加できたことなど、経験を積む時間が取れたことは、自分にとってプラスであった。今回は、相談員活動の都合で7月3日からの参加となった。 開催地である神戸には、三宮の繁華街から神戸国際会議場・国際展示場へのメインストリートにはレッドリボンと7thICAAPの旗が飾られ、会場へのポートライナーの駅には、首から登録証を下げ、ICAAPのバックと資料を抱えた方々や、民族衣装に身をまとって参加する方々の姿があり、国内外から会議全体を通じて約4000名の参加があった。
「YAKUGAI AIDS」:東京・大阪のHIV訴訟原告団、ネットワーク医療と人権、はばたき福祉事業団の共同ブース「YAKUGAI AIDS」では薬害エイズの歴史や現在の活動が紹介された。日本では、薬害エイズ事件の和解で得られた恒久対策や医療制度が、国内のHIV対策に影響を与え、結果として国内の感染者が受ける治療や福祉サービス等一役買っている。このようなことは、海外では考えられないことで、国外の方々から驚きと関心を持って質問されている方も多く見られた。 更に、スタッフは日本文化を意識して浴衣姿で歓迎し、七夕飾り、和菓子、お茶のサービス等があった。参加者の中には浴衣姿のスタッフと記念撮影を求める方や、七夕の短冊に願いを込めてメッセージを書く方もいた。記入する文字は、日本語や英語、アジアの言葉等様々でしたが、幸せや健康を願う思いは一緒だと感じ、うれしく思った。
また、「YAKUGAI AIDS」ブースの隣には、当事者ネットワーク「Janp+」のブースがあった。顔見知りの方との再会や、新しい方々の紹介を受けた。このような機会を通じての交流は、今後の活動をしていく上では、大きなプラスになると感じた。「Janp+」のブースでは、パンフレットや資料の配布、書籍の販売など熱心に皆さんがんばっていた。
「Janp+」ブースの壁に一枚のキルトが展示されていた。りょうさんが講演に行ったことのある徳島県小松市立坂野小学校の子ども達の応援キルトであった。りょうさんは、すごく大切にしており、丁寧に作り上げられた温もりのある、気持ちのこもったキルトであった。更に開催中、その子ども達がはるばる神戸まで「YAKUGAI AIDS」ブースを尋ねてくれた。子ども達は、折り紙を手伝ったり、短冊に願いを込めて書いてくれたり、素直で元気な子ども達であった。当事者として、素直な気持ちとして、真剣にこのような子ども達の健康を守るためにできることを大人は考える必要があると思った。
「FM出演」:りょうさんが、ひょうごエイズフォーラム2005(ICAAPとは別であるが、同日神戸市内で行われた啓発イベント)のラジオの公開録音に出演した。駅ビルのオープンスペースで人が行き交いする場でのインタビューで、話し難さはあったかもしれないが、りょうさんは動じることなく薬害エイズの状況や当事者としての経験を淡々と語った。薬害であれ、何であれ、感染者となれば、その後は関係ないといった話をしていたことは同感である。当事者の中で感染ルートを分ける必要もないし、当事者が受ける治療や生活面での困難さは、共有しながら課題がクリアできるような活動によって、いずれすべての当事者が暮らしやすい社会になればと思った。
「PWAラウンジ」:PWAラウンジは、一般には公開されていないがポートピアホテル内に設置され、当事者の方々が、ゆっくりくつろげる空間が確保されていた。広いホールであるとか、豪華な食事とはいかなかったが、適度な室温と、PWAラウンジボランティアの方が話し相手になってくれたり、飲み物やよく冷えたグレープフルーツやぶどうの用意があったり、快適な空間を提供してくれた。閉会式で会場ボランティアに対する声援と感謝の拍手が盛大であったが、陰ながら支えてくれたPWAラウンジのボランティアの方々はそれ以上にがんばってくれたと思うし、感謝したい。
「ポスターセッション」:参加登録後配布された抄録には多くの題目で研究発表や活動報告が記されており、共同演者ながら、自分の名前も載っていた。ポスターセッション会場へ向かってみると、日程ごとに発表の日付が決められており、研究者が直接説明する時間が設けられていた。その際に研究者から詳しく聞くことが可能であった。一方で、発表が終了したかのような白い壁がたくさんあり、演題番号が打たれているが、ポスターを貼った形跡がない。後々、事情を聞いたところ、現実には参加費などの経費やそれぞれの国の事情等で演題登録のみで、来日していない方が多いと聞いた。演題登録をすることで実績だけは残るそうであるが、すばらしい研究や活動は、ぜひ発表できるような対応が必要と思った。
「最後に」:今回の7thICAAPの開催によって、日本の状況を諸外国に知ってもらう機会になったと思う。日本は世界から見れば先進国で裕福な国に映るかもしれない。しかし、エイズに関しては、医療はある程度確保されていること以外、世の中はHIVに関して無関心なままで感染者の増加に歯止めがかからず、また、開会式で厚生労働大臣が挨拶を欠席するなど国としてHIV政策に対するリーダーシップが発揮されていないことなどが、世界へ明らかになったと思う。この会議を単発のイベントに終わらせることなく、感染者が増加している日本においては、世界にも目を向けた取り組みをすると共に、国内にある様々な団体や個人のスキルや意見を取り入れながら活動に活かし、当事者が幸せに暮らせる環境整備、また誰もが感染する可能性のある病気として、HIVの感染予防啓発の普及に取り組む大切さをと改めて感じた。

☆☆☆☆☆

のりさん

日 時 平成17年7月1日〜5日
場 所 神戸国際展示場、神戸国際会議場、神戸ポートピアホテル
 先日、神戸ポートアイランド内の各施設で開催された、第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議(7th ICAAP)に参加させていただきましたので、ご報告したします。
まずはじめに、国際会議開催に先立ち、開催期間中に会場内に開設されるPWAラウンジで活動するボランティアの皆さん(概ね30名弱)に対し、4月と6月に行われた研修に講師として参加しましたので、まずそのご報告をいたします。
その中での私の役割は、「HIVと多様性」について理解を深めてもらうため、「HIVと血友病」のパートを受け持ちました。
血液製剤の現物を参加した皆さんに見てもらいながら、血友病における偏見・差別の歴史や、薬害HIV、C型肝炎との重複感染などにより、今も生命の危機にある現状などを講演してきました。参加された皆さんは一様に意識が高く、真剣なまなざしで耳を傾けてくれました。講演後、「自分たちは薬害エイズを知っていたつもりだった。しかし今日の話しで何も理解していない事がよくわかった。」と涙ぐみながら感想を述べられた参加者の言葉がとても印象的でした。
さて、7月1日からの国際会議ですが、先ず「3×5目標」(05年末までに300万人の治療へのアクセスを保証する)が達成不可能であろうことが明らかになったり、日本政府閣僚の開会式出席が直前にとりやめになるなど、あまり良い雰囲気でのスタートではありませんでしたが、会期中パワフルに活動する外国からの参加者の姿から、この国際会議でより多くのものを得ようとする姿勢がひしひしと伝わってきました。改めて国際会議の成否の鍵を握るのは参加するすべての人の意識にあると強く思った。
ホスト国である日本の現状は、改めて説明するまでもないが、7月1日に神戸国際会議場において開催された「ポジティブフォーラム」に参加した折り、「日本はお金持ち、でもお金以外に他の国に対してできる事はないか?」との問題提起に対して、「日本国内の外国人感染者に対してすら必要な治療が提供できていない現状をまず直す。」「そもそも外国人感染者に対する制度すらない」等々の意見が出て活発な議論になった。他の国に対して有効なアドバイスをするどころか、成功した他の国から学ばなければならない日本の現状を否応もなく見せつけられた気がした。
さて、他には「PWAラウンジ」(PWA/Hのみ利用可能なクローズドな環境の休憩所)「YAKUGAIブース」を担当、参加するのが私の役割でした。
国際エイズ会議にはPWAラウンジが設置されるという事自体が、当事者参加型の先端的な取り組みを体現しており、他の疾病の学会との差異を際だたせている。又、それだけ社会的諸問題を内包している現れでもある事を強く感じた。
「YAKUGAI」ブースでは配布物を配るなかで、実際に足を止めて資料に目を通したり、通訳を介して説明を聞く方々が予想外に多かったのは驚きでした。
広くアジアの現状を考えれば、治療薬の入手すら困難で、偏見・差別や様々な困難に立ち向かっている現状の中で、日本の薬害エイズがどれくらい注目されるか不安もあったが、杞憂に終わった事はとてもうれしい。和の雰囲気でもてなすというアイディアも大きかったと思う。
最後に、報道によれば過去最大規模になった今回の「第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議」に微力ながら参加、協力できたことは他では得難い経験になりました。また今度このような機会があれば是非とも参加したいと思います。

☆☆☆☆☆

広島大学病院エイズ医療対策室
エイズ予防財団リサーチレジデント
情報担当 大江 昌恵

 昨年度、バンコクで開催された第15回国際エイズ会議に引き続き、第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(7/1〜7/5於:神戸)に参加させて頂いたので報告する。
今回は、『YAKUGAI』ブースの通訳サポートということで、会期中はほぼ全日程をブース内で過ごしたため、発表やシンポジウムにはほとんど出席できなかった。しかし、ブースには通算250名〜300名の来訪者があり、様々な国からの参加者と話をすることができた。多くは、日本の薬害について聞いたことはあるが、あまりよく知らないという人か、これまでまったく聞いたことがなかったという人達で、資料を用い、薬害をもとにした日本のHIV/AIDSの医療体制整備について、時間の許す限り説明させていただいた。自分の国の状況(医療のみならず社会一般の話題も含め)を話して帰られる来訪者もおられ、情報提供と情報交換をとおした国際交流を行うことができたように思う。
事務局の方々による努力が実り、他のブースに比べても常に来訪者に溢れた、にぎやかなブースとなったのではないだろうか。
なお、ブースでの活動の他には、第1日目には各国から集まったPWAのセッションに同伴させていただいた。これは、「治療アクセス」「女性とエイズ」「スティグマと差別」など各テーマにわかれ、グループ討議をするもので、各国からの現状報告やそれに対して考えられる解決策などを出し合い、最後は各グループの参加者が発表した。ここで、日本やオセアニア(オーストラリアやニュージーランド)では、人的・物的にも充実したサポート体制が整備されつつあるが、そのほかのアジアの地域によっては、「最低限」と言えるような治療環境やアクセスでさえも、容易には手の届かない状況であることがはっきりとわかった。これは昨年の国際会議でも感じたことだが、国による"差"は依然として大きいままであることを痛感した。ただ、こうした文化や習慣、価値観などまったく異なる国から来た人々が、同じテーブルで各々が抱える"差"を認識しあい、これからどう対処していくべきかを模索するという行為は、解決への道のりは長いとしても、同じ問題に取り組んでいる人たちが世界中にいるということを再確認するという意味では非常に有意義なのかもしれないと思った。
今回の国際会議においても、それぞれの状況で、それぞれができること、しなければならないことを考えながら、微力ながらも関わりを継続していくことが大事なのだと実感した。

☆☆☆☆☆

りょうさん

 去る7月1日から5日まで神戸市で開催された第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議に参加しましたのでその報告をいたします。参加総数は70ヶ国4500人だそうです。
今回は、初めて組織委員(PWAラウンジ小委員会副委員長)として主催する立場と、僕の所属団体が出展した展示ブースの責任者、ポスターセッションプレゼンターとしての参加でした。
国内で、エイズ国際会議が開催されるのは横浜以来のことです。あのときは、会社員人でしたが、体調がだんだん悪くなってて治療薬もなく、薬害も解決せず、手探りで参加した状態でした。今回は、体調も回復し、医療環境も大方整い、なにより11年間、エイズと向き合って来た自身があって、何とか横浜ではできなかったことができるのではないかと思っていました。以下の通り報告します。
PWAラウンジ
 まずは、ラウンジを成功させるのには、スタッフを確保し、予算を確保することが、大切です。費用は、多くを弁護団基金、その他は大阪HIV訴訟原告団、ネットワーク医療と人権、りょうちゃんず、JaNP+等のNGO予算、最後に組織委員会からの予算でまかないました。コア・メンバーPWA小委員会の委員を上記NGO5名と独立行政法人大阪医療センター織田幸子看護師1名の6人選出しました。メンバーをりょうちゃんずから2名、JaNP+から2名、大阪のNGO、FOLLOWから3名、上記法人名古屋医療センター橋口看護師8名、2回の研修を受けたボランティア27名計41名にて対応しました。利用者の反応も良好でした。ボランティアの皆さんもホスピタリティを第一に接してくれました。7/2にはジャパンデーがありラウンジでもお花、踊りのパフォーマンスがありました。体調不良のトラブル、当日までわからなかった変更点もありましたが、ネットワーク医療と人権太田裕治氏のリーダーシップで乗り切りました。りょうさんのまる投げの妙がでたと自画自賛しています。裏話、7/3の打ち上げが良く飲んだ。
ブース(ブース名YAKUGAI)
 薬害10年の歩みを振り返ること、特に和解後の10年の歩みを5団体で共同でブース出展し報告しました。ただ、展示物を飾ればよい、配布物を配ればよいだけでなく、日本を意識したブースにしました。7/2,3は浴衣デーとし、スタッフ、ボランティア、通訳も努めて浴衣を着ました。企画段階から大阪HIV訴訟原告団、ネットワーク医療と人権とで会議を持ち、展示物、配布物作成、搬入搬出作業、展示期間中のシフト、お茶や和菓子の購入選定と幅広い分野で、若生冶友理事長始めネットワーク医療と人権にコアとなってもらいました。りょうちゃんずからも2名がお手伝いにいきました。
 展示・配布物に関しては、上記原告団遺族の方の協力や、東京大学研究者の協力がありました。あらためて感謝もうしあげます。
訪問者の感想もホスピタリティや内容に多くの賞賛がありました。遺族キルトや、中学生の訪問はマスコミにも取り上げられました。
もうひとつ、りょうちゃんず関連の配布物展示物(応援キルト)は、YAKUGAIブースの隣り、JaNP+のブースにお世話になりました。ここには、昨年のタイ以来いつもお世話になっています。
セッション(PWAフォーラム)
 これだけしかでていないのですが報告いたします。PWA限定にてアジアの問題を共有しました。日本は治療へのアクセスは医療環境の整備、治療薬、福祉制度、十分ではないにしても困らない程度にはそろっています。アジアではまだまだすべての人が治療にアクセスできません。しかし、取り組みには力強さを感じました。日本は差別偏見があり、そのトラウマもあるため、人々がエイズ患者として表にでれません。そのため、患者・感染者でない人にアドボケイトを代行してもらっている状況です。それはそれでいい部分もあるのですが、患者・感染者の顔が見えない部分では支援しにくいのも社会の一面だと思います。そんなことを改めて感じました。
裏話、会議終了後の7/11に尾辻厚生労働大臣と40分の談話会をもちました。当事者参加型の施策を訴えておきました。
ラジオ公開出演
 7/3にはラジオに出演しました。個人的には打ち合わせ不足の感はありましたが、公開で話せたのはよかったかな。 最後に、小泉首相は世界に50億ドル感染症対策に援助するそうですが、国内では、エイズ関連予算は減少しています。障害者支援法は障害者に厳しいものになりそうです。一方、感染者のネットワークもできつつあります。私なりに、あと少し頑張ってみますか。

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江口 依里

今日は七夕
−私たちにも、HIV/AIDSと共に人生を歩む人にも安心と安らぎがありますように
 2005年7月1日から7月5日まで、神戸において開催されていた「第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議」にボランティアとして参加させていただいてきました!
「第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議」と聞いたらちょっと仰々しいと思いません?とっても楽しい国際会議でした。主に「YAKUGAIブース」と「PWAラウンジ」で参加させてもらったのでそれらを中心にレポートさせていただきます!
「YAKUGAIブース」では、立ち寄ってくださるかたがたを浴衣姿でお出迎え。とってもかわいい京都のお菓子を出しておもてなしをしました。珍しいのか、とっても喜んでくださいましたよ。
国際会議なので、東アジア、東南アジアの国々からはもちろん、アメリカやアフリカからもブースに足を運んでくださった方々がいらっしゃいました。ブースの目的はそのかたがたに薬害エイズについて知ってもらうこと。
お茶を飲みながら、かわいいお菓子を食べながら、雑談をしながら…「薬害エイズ」とは何かを知ってもらおうとたくさんの人にお話をしました。
これが、結構みなさん、興味をもって聞いてくださいました(*'-'*)
薬害エイズが国・製薬会社・血友病専門医の「過ち」によって引き起こされたことを知り、その「過ち」による犠牲者が約2000人、血友病患者の約40パーセントを占めることを知った彼らは言葉を失い、「本当に残念なこと」とおっしゃいました。
訪れてくださる方々に短冊を書いてもらいながら、彼ら、彼女らの願い事を見せてもらいました。
多かったのは「HIV/AIDSへのスティグマと偏見がなくなるように。」
このことを、それほど多くの方々が感じているとは思わなかったです。世界共通の課題なんだと再認識しました。
スティグマと偏見の問題は本当に複雑で、難しい問題だと思います。HIV/AIDSを持っている、だから差別される。それほど単純ではないですね。そこには、HIVが性感染するという特徴、あるいは、貧困であったり、宗教であったり、民族であったり、本当にさまざまな要因が絡み合って差別や偏見が二重、三重になって問題が大きくなりますね。
もちろん、こんなリボンなどなくても差別や偏見がなければいいのだけれど、HIV/AIDSに対する差別偏見がなくなるよう願っている人がいるのだということをこのリボンを通じて少しでも多くの人に知ってもらうことは少しずつ差別や偏見をなくしていくことにつながるのではないかと私は感じています。
「PWAラウンジ」は、そんなHIV/AIDSと共に人生を歩んでいる人々に少しでも安心してくつろいでもらえるように用意されました。PWAとはご存知の通り、People with (HIV/)AIDSの略ですね。
PWAラウンジではもともとのお友達同士で来られているかたもいらっしゃいましたが、ラウンジの中では人種、民族、ゲイ、セックスワーカー、の皆さん、和気藹々とおしゃべりを楽しんでらっしゃいましたよ。
といっても、見た目からこの人はゲイであるとかわからないんですけどね。HIVに感染しているかどうかももちろん分からないんですけど、一応HIV感染者のかたのみのラウンジです。
ここでは、みなさん本当にオープンに話をされていましたよ。ゲイの方が「あの子かわいいから連れてきて!」なーんて男の方を連れてくるよう頼まれたり☆
普段の生活がそのような場になりえない人たちにとっては、自分を出せる場、くつろげる場というのは本当に大切です。
ラウンジでそのことを実感して、彼らにもっともっといろんなおもてなしをしたかったと感じました。「マッサージはないの?」「お昼ご飯はでないの?」という言葉を聴くのがつらかったですね。
彼らが生きるそれぞれの場所が少しずつでも彼らにとって安らげる場所になっていくといいな、と思います。また、このように安心して集える場所が増えれば、そのような場所に参加しようと思う方が増えればいいなと思います。
今日は七夕です。私も短冊を書いてつるしました。
「HIV/AIDSと共に生きる人たちのために私も何か役に立てますように。」
次回のアジア・太平洋地域エイズ国際会議はスリランカで行われるんだとか。世界でHIV/AIDSと共に生きる人たちの治療面の状況、社会面の状況が少しでもよくなっていることを願っています。

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7thICAAPに向けて
りょうさん

 先日1月31日、PWAラウンジのボランティア募集のための会議を持ちました。 神戸に向けて本格的に動き出した感じです。
これで、薬害ブース、ポスターセッション発表登録と着々とすすんでいます。
りょうちゃんずはJaNP+のブースに間借りします。


徳島県小松島市坂野小学校講演

りょうさん

 先日1月21日に徳島県小松島市坂野小学校へ講演に行ってきました。感染者に会いたいとの依頼で簡単に引き受けましたが、小学生相手に何をしゃべったらいいか、結構考えましたが、私の体験と思いを話して、予防の知識については、先生方に任せようと思いました。
 言葉が、多少難しいかなと思ってましたが、児童諸君の感受性は私の想像よりはるかに強かったです。「侮れない」が正直な印象でした。
 12才とどのように向き合うかは、私にはわかりませんが、少なくとも、個人としての尊重は必要であろうと強く思った一日でした。


ボランティア指導者研修参加報告

りょうちゃんず
副代表 のりさん
日 時:2005.1月22日(土)〜1月23日(日)
場 所:法政大学 市ヶ谷キャンパス
この度、エイズ予防財団主催のボランティア指導者研修に参加致しましたので報告します。
 まずこの研修会の特徴は厚生労働省の委託を受け、エイズ予防財団がNGO活動によるエイズ患者・HIV感染者に対する支援等を一層推進するために、その活動の指導者を養成することを目的に平成5年度から開催し、今回で12回目を数え、かつ運営も毎回NGOが実施し今回は法政大学地域研究センターが行った。
さて内容については、大きく分けて以下の4点でした。
@ HIV/AIDSの医療の現状と感染症に対する歴史的背景や克服に対する取り組み。
A コミュニケーションスキルについて
B NPO等の実際の活動から得られたノウハウや手法の紹介やその際の注意点
C NPOに必要なグループマネジメント講座
参加した感想はまず、2日間で13名以上という講師陣による多彩で充実した内容だったということです。医療、社会学、NPOといったそれぞれの分野で現在、第一線で活躍されている教授、医師、NPOの代表者やスタッフの講演を聞けた事や、グループワークを経験できた事はとても刺激的で有意義でした。HIV薬害訴訟原告団でもある私にとっては、医療分野における目新しい情報等はこれといってありませんでしたが、「早期に見つかれば煩わしい慢性感染症」「末期に見つかれば未だに致死的疾患」という国立国際医療センター(ACC)立川医師の言葉は重く、「実際の治療の現実は厳しい」という事を再認識する良い機会になった。社会学分野の講演では、無防備な性行動によりHIVに感染するのであり、同性愛者、不特定多数の人との性行動が、HIV感染するとの誤解を取り除くことの重要性を認識しました。
 ○NPO分野のセッションでは、対象となる方のニーズや考え方などを理解した、活動や行動が重要であることを学びました。
 ○グループマネジメント講座では、組織運営で必要な十分なコミュニケーションの重要性とリーダーが背負うリスクと決断についての講演とのグループワークがあり、私自身や「りょうちゃんず」の活動と相違がなかったことなので、安心すると共に自信を深める結果になりました。
 ○今回の研修に参加するため、前日より東京入りし、1日目は朝10時から夜9時まで、2日目は朝9時より夕方5時までのスケジュールでしたが、運営やサポート体制、講師陣やその内容など、非常に充実しており時間が経つのが早く感じられた程でした。今回の研修会を企画運営された皆様、サポートしていただいた皆様に感謝いたします。


肝炎訴訟支援活動

りょうさん

 去る、1月16日(日)に生涯学習センターで開催された、肝炎訴訟説明会のお手伝いにいってきました。理由は薬害C型肝炎に感染した人が、薬害エイズの感染と同じ構造のなかでの被害者であること。自分自身も別の血液製剤により、HIVとHCVに重複感染したこと、薬害HIV訴訟のあとも薬害がつづいており訴訟原告団として責任を取りたい、最後に訴訟弁護団が、HIV訴訟の際お世話になった弁護士が多く、人としてお返しがしたいことなどがあげられる。
10名程度の肝炎患者様の参加があったが、訴訟の条件があり、参加者すべてが、対象にならないが、責任をみとめさせれば、医療体制を構築することができ、それは、すべての肝炎患者さんの命を救うことに繋がり、薬害根絶の一助になるので原告、弁護団は頑張ってほしい。
ひとつ、注文だが、投薬証明の段階で、患者様に負担がかかっているようなので、弁護団はその部分を一番応援してあげて欲しい。又、医療者も投薬証明をだしてあげて欲しい。